(仮訳)タイにおいてバショウ科植物に生じた新種Spegazzinia musaeおよびS. deightoniiの分類・系統学的評価
Samarakoon, BC. et al., 2020. Taxonomy and phylogenetic appraisal of Spegazzinia musae sp. nov. and S. deightonii (Didymosphaeriaceae, Pleosporales) on Musaceae from Thailand. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/52043/ [Accessed July 25, 2020] 【R3-07531】2020/7/25投稿

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3行まとめ

タイ北部においてバナナに関連する腐生菌の調査を実施し、枯れ葉から分離された菌をSpegazzinia musaeとして新種記載した。
また、同じく枯れ葉からS. deightoniiの発生を確認し、バショウ属植物を本種の新基質として報告した。
両種は複数遺伝子に基づく分子系統解析で姉妹群を形成したが、盤状の分生子の細胞数および装飾が異なっていた。
Thailand, Nan Province

(新種)

Spegazzinia musae Samarakoon, Phookamsak, Wanas., Chomnunti & K.D. Hyde
語源…バショウ属の
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【よく似た種との区別】
Spegazzinia deightonii
タイに分布する
同じバショウ属植物から分離される
枯れ葉に生息する
nrSSU+nrLSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国などにおける分布が知られている
本種と異なりビンロウ属、ココヤシ属、キビ属植物などから分離される
本種と異なり分生子(盤状のβ分生子)の細胞数が4ではなく8
本種と異なり分生子(盤状のβ分生子)に刺を有する
nrSSU+nrLSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Spegazzinia deightonii (S. Hughes) Subram.
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【よく似た種との区別】
Spegazzinia musae
タイに分布する
同じバショウ属植物から分離される
枯れ葉に生息する
nrSSU+nrLSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国などにおける分布が知られていない
本種と異なりビンロウ属、ココヤシ属、キビ属植物などから分離された例がない
本種と異なり分生子(盤状のβ分生子)の細胞数が8ではなく4
本種と異なり分生子(盤状のβ分生子)に刺を欠く
nrSSU+nrLSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される